医薬経済オンライン

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技術革新と製薬企業の明日

露呈したガバナンスの不備

第45回

生島准

2014年4月15日号

 STAP細胞騒動もいよいよ最終局面を迎えた。 4月8日、理化学研究所に対して、同研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)の小保方晴子ユニットリーダーが、不服申し立てを行ったのだ。小保方さんが不服を申し立てたのは、4月1日に記者発表された理研の研究論文の疑義に関する調査委員会の最終報告書である。小保方さんと理研、山梨大学、米国ハーバード大学の研究者との共著で、世界で初めてSTAP細胞を報告した英国ネイチャー誌14年1月30日号の論文で、小保方さんが図の改竄と実験結果の捏造を行ったと認定した。しかし、共著者であるCDBの笹井芳樹副センター長と元理研の若山照彦・山梨大教授には研究不正行為はなく、管理責任を認定、論文作成の最終段階で参画したCDBの丹羽仁史プロジェクトリーダーには研究不正も監督責任もないと認定したのだ。 つまり、責任は小保方さんだ...  STAP細胞騒動もいよいよ最終局面を迎えた。 4月8日、理化学研究所に対して、同研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)の小保方晴子ユニットリーダーが、不服申し立てを行ったのだ。小保方さんが不服を申し立てたのは、4月1日に記者発表された理研の研究論文の疑義に関する調査委員会の最終報告書である。小保方さんと理研、山梨大学、米国ハーバード大学の研究者との共著で、世界で初めてSTAP細胞を報告した英国ネイチャー誌14年1月30日号の論文で、小保方さんが図の改竄と実験結果の捏造を行ったと認定した。しかし、共著者であるCDBの笹井芳樹副センター長と元理研の若山照彦・山梨大教授には研究不正行為はなく、管理責任を認定、論文作成の最終段階で参画したCDBの丹羽仁史プロジェクトリーダーには研究不正も監督責任もないと認定したのだ。 つまり、責任は小保方さんだけ

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