この国につけるクスリ 社会保障よもやま話
ベビーシッター事件
東京福祉大学・大学院 副学長 喜多村悦史
2014年4月15日号
わが子はかわいい。幼いうちは一時も離れず、慈しみたいものだ。しかし、わが子とずっと触れ合っていられない状況の親もいる。 先般、インターネットによる「ベビーシッター斡旋ビジネス」に端を発した、幼児死亡事件が起きた。 シングルマザーで子どもが2人。夜勤の仕事をすることになった横浜市の母親は、料金が低廉な個人シッターを頼った。現代はネット社会。個人シッターと利用者(母親)を結ぶ「仲介サイト」で条件に合うシッターが見つかれば、あとはスケジュール調整から料金交渉まで、すべてネット上で完結する。シッター本人と母親は、わが子を預ける時点で初めて顔を合わせる仕組みだった。 しかし、預かり中の様子をやりとりするメールが途絶え、引き取りの予定時間になってもシッターと連絡がとれないため、母親は慌てて警察に届出。翌日午前、シッター宅で発見されたが、幼い兄弟のう...
わが子はかわいい。幼いうちは一時も離れず、慈しみたいものだ。しかし、わが子とずっと触れ合っていられない状況の親もいる。 先般、インターネットによる「ベビーシッター斡旋ビジネス」に端を発した、幼児死亡事件が起きた。 シングルマザーで子どもが2人。夜勤の仕事をすることになった横浜市の母親は、料金が低廉な個人シッターを頼った。現代はネット社会。個人シッターと利用者(母親)を結ぶ「仲介サイト」で条件に合うシッターが見つかれば、あとはスケジュール調整から料金交渉まで、すべてネット上で完結する。シッター本人と母親は、わが子を預ける時点で初めて顔を合わせる仕組みだった。 しかし、預かり中の様子をやりとりするメールが途絶え、引き取りの予定時間になってもシッターと連絡がとれないため、母親は慌てて警察に届出。翌日午前、シッター宅で発見されたが、幼い兄弟のうち
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