臨床研究の「ヒステリック」報道
単なるウケ狙いの「あぶく情報」に踊らされるな
㈱薬新 井高恭彦
2014年4月1日号
なぜ怒る必要があるのか。ディオバンをキッカケとした医師主導臨床研究をめぐる一連の問題で記者会見に参加すると、必ず目にするのが、居丈高に壇上の当事者に怒りをぶちまける記者の姿である。 やれ「社長の誠意がこちらに伝わってこない」「ガバナンスがなってない」云々。ご高説は、わからなくもないが、果たして記者会見は、当事者を叱りつけたり、お説教したりする場なのだろうか。冷徹に質問を重ねて当時者から回答を引き出し、事実の断片を積み上げることによって問題の本質を突き止める。そして、それを文章や映像、あるいは言葉にして広く社会に知らしめる。それこそがジャーナリストの責務だと思うのだが、どういうわけか会見では、勝手に興奮してヒステリックに当時者を攻め立てる記者が1人、2人必ず出てくる。そういう同業者に遭遇する度に、違和感を抱き、苦々しく思うのである。ノバル...
なぜ怒る必要があるのか。ディオバンをキッカケとした医師主導臨床研究をめぐる一連の問題で記者会見に参加すると、必ず目にするのが、居丈高に壇上の当事者に怒りをぶちまける記者の姿である。 やれ「社長の誠意がこちらに伝わってこない」「ガバナンスがなってない」云々。ご高説は、わからなくもないが、果たして記者会見は、当事者を叱りつけたり、お説教したりする場なのだろうか。冷徹に質問を重ねて当時者から回答を引き出し、事実の断片を積み上げることによって問題の本質を突き止める。そして、それを文章や映像、あるいは言葉にして広く社会に知らしめる。それこそがジャーナリストの責務だと思うのだが、どういうわけか会見では、勝手に興奮してヒステリックに当時者を攻め立てる記者が1人、2人必ず出てくる。そういう同業者に遭遇する度に、違和感を抱き、苦々しく思うのである。ノバルテ
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