医薬経済オンライン

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老朽化病院の「救世主」となるか

大和ハウスが猛進する建て替え支援ファンド

2014年4月1日号

 これぞ安倍晋三首相が唱える「国土強靭化計画」に沿ったものだ。大和ハウス工業が打ち出した〝中小病院建て替え支援ファンド〟である。同社は昨年、投資ファンドをつくり、耐震性が不足している中小規模の病院に資金を供給して建て替えを勧める事業を始めると発表した。 日本には耐震基準が設けられた81年以前に建設された病院が数多いそうで、厚生労働省の調査では20床以上の病院約8500ヵ所のうち、耐震性が不足、あるいは懸念される病院数は4割弱に上るという。3400病院は東日本大震災クラスの地震に襲われたらひとたまりもなく倒壊し、入院患者はもちろん、外来患者からも死傷者が出かねないらしい。ところが、困ったことに中小病院の多くが資金に余裕がなく建て替えたくてもできない状態とされている。 大和ハウスの建て替え支援ファンドは、強靭化計画に則って、そういう中小病院向けに資金を...  これぞ安倍晋三首相が唱える「国土強靭化計画」に沿ったものだ。大和ハウス工業が打ち出した〝中小病院建て替え支援ファンド〟である。同社は昨年、投資ファンドをつくり、耐震性が不足している中小規模の病院に資金を供給して建て替えを勧める事業を始めると発表した。 日本には耐震基準が設けられた81年以前に建設された病院が数多いそうで、厚生労働省の調査では20床以上の病院約8500ヵ所のうち、耐震性が不足、あるいは懸念される病院数は4割弱に上るという。3400病院は東日本大震災クラスの地震に襲われたらひとたまりもなく倒壊し、入院患者はもちろん、外来患者からも死傷者が出かねないらしい。ところが、困ったことに中小病院の多くが資金に余裕がなく建て替えたくてもできない状態とされている。 大和ハウスの建て替え支援ファンドは、強靭化計画に則って、そういう中小病院向けに資金を供給

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