医薬経済気象台
注目される貿易赤字の行方
2014年4月1日号
2月の貿易収支は速報ベースで8003億円の赤字だった。前年同月比で3.5%悪化した。これで20ヵ月連続の赤字である。 それでも前月(1月)の2兆7899億円に比べれば、赤字額は▲71.3%となる。1月は正月休みが輸出に影響し、2月は春節で中国からの輸入が減少する季節要因が影響している。季節要因を調整しても、赤字額は1月に比べて▲35.7%となるから、悪化にブレーキがかかったように見える。 ただ、2月の赤字額としては比較可能な79年以降で最大のものだから、赤字が続いていること自体が大きな問題ということになる。 貿易収支は年間ベースで11年から赤字に転じた。11年の2兆5647億円から、12年は6兆9410億円、13年は11兆4683億円と急拡大してきた。この基調は今年に入っても歯止めがかかっていない。 貿易赤字は経済成長にはマイナス要因だ。GDP(国内総生産)の外需は財・サービスの輸出額から...
2月の貿易収支は速報ベースで8003億円の赤字だった。前年同月比で3.5%悪化した。これで20ヵ月連続の赤字である。 それでも前月(1月)の2兆7899億円に比べれば、赤字額は▲71.3%となる。1月は正月休みが輸出に影響し、2月は春節で中国からの輸入が減少する季節要因が影響している。季節要因を調整しても、赤字額は1月に比べて▲35.7%となるから、悪化にブレーキがかかったように見える。 ただ、2月の赤字額としては比較可能な79年以降で最大のものだから、赤字が続いていること自体が大きな問題ということになる。 貿易収支は年間ベースで11年から赤字に転じた。11年の2兆5647億円から、12年は6兆9410億円、13年は11兆4683億円と急拡大してきた。この基調は今年に入っても歯止めがかかっていない。 貿易赤字は経済成長にはマイナス要因だ。GDP(国内総生産)の外需は財・サービスの輸出額から輸
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