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医政羅針盤

機能分化の行く手に立ち込める不透明感

山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2014年4月1日号

 14年度診療報酬改定は今後の医療提供体制の再編に向けて大きく舵を切る注目すべき改定となった。細部にわたってさまざまな小仕掛けもあり、担当者の工夫の跡が窺える。評価すべき点も多いが、首を傾げるような内容が含まれているのも事実だ。 本連載でもすでに述べた通り、7対1病床の絞り込みの根拠のように使われている「ワイングラス型」から「ヤクルト型」への移行図には、違和感がある。将来像を表す「ヤクルト」は全病床を図示している一方、現状を表す「ワイングラス」は一般病棟入院基本料算定病床と療養病棟入院基本料算定病床のみで、それ以外の各種特定入院料算定病床が描かれていない。 「ワイングラス」では7対1が最上位となっているが、「高度急性期」については、中央社会保険医療協議会での論議を通じて、ICU(集中治療室)やNICU(新生児集中治療室)、総合入院体制加算1(...  14年度診療報酬改定は今後の医療提供体制の再編に向けて大きく舵を切る注目すべき改定となった。細部にわたってさまざまな小仕掛けもあり、担当者の工夫の跡が窺える。評価すべき点も多いが、首を傾げるような内容が含まれているのも事実だ。 本連載でもすでに述べた通り、7対1病床の絞り込みの根拠のように使われている「ワイングラス型」から「ヤクルト型」への移行図には、違和感がある。将来像を表す「ヤクルト」は全病床を図示している一方、現状を表す「ワイングラス」は一般病棟入院基本料算定病床と療養病棟入院基本料算定病床のみで、それ以外の各種特定入院料算定病床が描かれていない。 「ワイングラス」では7対1が最上位となっているが、「高度急性期」については、中央社会保険医療協議会での論議を通じて、ICU(集中治療室)やNICU(新生児集中治療室)、総合入院体制加算1(今回

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