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話題の焦点

「コンタクトスポーツ頭部外傷」

2014年3月15日号

 柔道をはじめ、ボクシンング、アメフト、ラグビーなどでは、頭部外傷事故のリスクが常に付きまとう。柔道では、投げられたときの後頭部打撲が圧倒的に多く、頭蓋骨と脳との間に大きなズレが生じ、静脈が破断、出血して、急性硬膜下血腫が発生しやすい。その予後は極めて悪く、死亡率は55%にも及ぶ。 頭部外傷では、幸い軽く済んで安易に現場復帰することがしばしば見られるが、再度繰り返すことで、死亡や高度障害など取り返しのつかないセカンド・インパクト症候群の危険が待ち構えている。 スポーツを断念できないとなれば、医師の指導により、練習休止期間を設け、さらには段階的負荷の慎重さが求められる。 ボクシングでは、頭蓋内血腫を起こした場合は、競技復帰を禁じているが、柔道でも全柔連の定めた「安全指導」では、原則復帰禁止となっている。中学の武道必修がスタートしたが、指導者...  柔道をはじめ、ボクシンング、アメフト、ラグビーなどでは、頭部外傷事故のリスクが常に付きまとう。柔道では、投げられたときの後頭部打撲が圧倒的に多く、頭蓋骨と脳との間に大きなズレが生じ、静脈が破断、出血して、急性硬膜下血腫が発生しやすい。その予後は極めて悪く、死亡率は55%にも及ぶ。 頭部外傷では、幸い軽く済んで安易に現場復帰することがしばしば見られるが、再度繰り返すことで、死亡や高度障害など取り返しのつかないセカンド・インパクト症候群の危険が待ち構えている。 スポーツを断念できないとなれば、医師の指導により、練習休止期間を設け、さらには段階的負荷の慎重さが求められる。 ボクシングでは、頭蓋内血腫を起こした場合は、競技復帰を禁じているが、柔道でも全柔連の定めた「安全指導」では、原則復帰禁止となっている。中学の武道必修がスタートしたが、指導者には

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