医薬経済オンライン

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武田の米国事業は新興国目線で

ウェバー次期社長「候補」の腕の見せ所

2014年3月15日号

 4月1日に武田薬品の玄関を跨ぐクリストフ・ウェバー次期社長候補(COO=最高執行責任者、写真)。手腕は未知数だが、苦戦が続く米国事業を盛り上げる施策を打ち出せば、低迷する株価を引き上げ、さらにその存在感を見せつけることができるかもしれない。何かと話題となる武田薬品だが、危機は米国事業にこそ潜む。  武田薬品の米国事業が厳しくなる背景には、薬剤給付管理会社(PBM)のトップ企業であるエクスプレス・スクリプツが公表した14年の優先償還薬剤除外リスト(Preferred Drug List Exclusions)の存在があげられる。エクスプレス・スクリプツの13年度の売上高は9兆7612億円で、日本の薬剤費合計よりも大きいし、影響力で言えば日本の医療保険者が束になっても敵わない。  米国では、一般的に優先償還薬剤リスト(フォーミュラリー)に記載されている薬剤が処方される。このリスト...  4月1日に武田薬品の玄関を跨ぐクリストフ・ウェバー次期社長候補(COO=最高執行責任者、写真)。手腕は未知数だが、苦戦が続く米国事業を盛り上げる施策を打ち出せば、低迷する株価を引き上げ、さらにその存在感を見せつけることができるかもしれない。何かと話題となる武田薬品だが、危機は米国事業にこそ潜む。  武田薬品の米国事業が厳しくなる背景には、薬剤給付管理会社(PBM)のトップ企業であるエクスプレス・スクリプツが公表した14年の優先償還薬剤除外リスト(Preferred Drug List Exclusions)の存在があげられる。エクスプレス・スクリプツの13年度の売上高は9兆7612億円で、日本の薬剤費合計よりも大きいし、影響力で言えば日本の医療保険者が束になっても敵わない。  米国では、一般的に優先償還薬剤リスト(フォーミュラリー)に記載されている薬剤が処方される。このリストには

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