医薬経済オンライン

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「ハイテク銘柄」大日本住友の将来性

脱製薬企業の尖兵となるか

2014年3月15日号

 長期収載品依存からの脱却に喘ぎつつ、海外に目を向ければ、新興国市場の開拓に総じて出遅れた日本の製薬業界にあって、今、最も勢いを感じられるメーカーが、大日本住友製薬だろう。  カルシウム拮抗剤「アムロジン」の後発品参入以降、絶対的な柱を欠く国内事業が苦戦に晒されていることは、程度の差はあれ同業他社と事情は同じ。ただ同社の場合、11年2月に米国で抗精神病薬「ラツーダ」の事業化を果たし、中期的な成長の柱を打ち立てることに成功したことが大きかった。欧州(英国を除く)における武田薬品との提携、統合失調症に続く双極性障害への適応拡大なども順調に進んでおり、18〜19年頃に米国特許期限を迎えるとされる同薬のブロックバスター化も見えてきた。  ラツーダで収めた一定の成果が、多田正世社長をはじめとする経営陣の自信を深めたのか、同社は「15年後、20年後を見据えた」...  長期収載品依存からの脱却に喘ぎつつ、海外に目を向ければ、新興国市場の開拓に総じて出遅れた日本の製薬業界にあって、今、最も勢いを感じられるメーカーが、大日本住友製薬だろう。  カルシウム拮抗剤「アムロジン」の後発品参入以降、絶対的な柱を欠く国内事業が苦戦に晒されていることは、程度の差はあれ同業他社と事情は同じ。ただ同社の場合、11年2月に米国で抗精神病薬「ラツーダ」の事業化を果たし、中期的な成長の柱を打ち立てることに成功したことが大きかった。欧州(英国を除く)における武田薬品との提携、統合失調症に続く双極性障害への適応拡大なども順調に進んでおり、18〜19年頃に米国特許期限を迎えるとされる同薬のブロックバスター化も見えてきた。  ラツーダで収めた一定の成果が、多田正世社長をはじめとする経営陣の自信を深めたのか、同社は「15年後、20年後を見据えた」(多

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