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大日本住友のお手柄、「NASH治療剤」

第54回

バークレイズ証券 株式調査部 関篤史

2014年3月15日号

 NASH(ナッシュ)と言うと語感はおしゃれだが、日本語名の「非アルコール性脂肪肝炎」と聞くと大酒飲みではない筆者もぎょっとする病名であり、さらに有効な治療剤がないと聞くと恐ろしい。しかし、イノベーションに溢れる米国でNASH治療剤の上市に近づいた企業インターセプトと、そのパートナーである大日本住友製薬のストーリーを紹介したい。  1月9日にNASH治療剤「オベチコール酸」(Obeticholic acid、OCA)の後期第Ⅱ相試験(FLINT)が有効性評価項目を満たし早期中断されたと公表されると、同社株価は1月9〜10日に516%上昇し(S&P500は0.3%上昇)、その後13〜14日にかけて43%下落した(同0.2%下落)。日本と中国の開発・商業化権を持つ大日本住友の株価も1月10日に約17%上昇した(TOPIXは0.4%下落)。日米の株式市場から大きく注目を集めたOC...  NASH(ナッシュ)と言うと語感はおしゃれだが、日本語名の「非アルコール性脂肪肝炎」と聞くと大酒飲みではない筆者もぎょっとする病名であり、さらに有効な治療剤がないと聞くと恐ろしい。しかし、イノベーションに溢れる米国でNASH治療剤の上市に近づいた企業インターセプトと、そのパートナーである大日本住友製薬のストーリーを紹介したい。  1月9日にNASH治療剤「オベチコール酸」(Obeticholic acid、OCA)の後期第Ⅱ相試験(FLINT)が有効性評価項目を満たし早期中断されたと公表されると、同社株価は1月9〜10日に516%上昇し(S&P500は0.3%上昇)、その後13〜14日にかけて43%下落した(同0.2%下落)。日本と中国の開発・商業化権を持つ大日本住友の株価も1月10日に約17%上昇した(TOPIXは0.4%下落)。日米の株式市場から大きく注目を集めたOCA

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