地域包括ケアシステムの構築に向けて
カギ握る人的ネットワークや地域力
第8回
2014年3月15日号
一概に地域包括ケアシステムといっても、自治体によって、ニーズはさまざまだ。高齢者や身障者の多いエリアでは、町ぐるみの見守りが必要になる。生活支援も欠かせない。場合によっては自宅で最期を迎えるための看取りサービスが求められるかもしれない。 子育て世代が多いエリアでは、出産や育児の支援メニューが重要だ。さらに保育園や幼稚園の待機児童ゼロをめざす取り組みも早急に実施しなければならない。 多岐にわたるニーズを満たすには、行政の取り組みだけでは限界がある。そこで地域包括ケアシステムの必須要件と言われ始めたのが、医療や介護、福祉の専門家による多職種連携と地域に根ざした民間団体の活動を支援するための行政のバックアップ態勢だ。都市部の超高齢化を目前に控えた都内の自治体では、地域の実情に応じた施策を次々と打ち出し始めた。例えば、東京郊外のベッドタウンと...
一概に地域包括ケアシステムといっても、自治体によって、ニーズはさまざまだ。高齢者や身障者の多いエリアでは、町ぐるみの見守りが必要になる。生活支援も欠かせない。場合によっては自宅で最期を迎えるための看取りサービスが求められるかもしれない。 子育て世代が多いエリアでは、出産や育児の支援メニューが重要だ。さらに保育園や幼稚園の待機児童ゼロをめざす取り組みも早急に実施しなければならない。 多岐にわたるニーズを満たすには、行政の取り組みだけでは限界がある。そこで地域包括ケアシステムの必須要件と言われ始めたのが、医療や介護、福祉の専門家による多職種連携と地域に根ざした民間団体の活動を支援するための行政のバックアップ態勢だ。都市部の超高齢化を目前に控えた都内の自治体では、地域の実情に応じた施策を次々と打ち出し始めた。例えば、東京郊外のベッドタウンとして
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