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胃瘻造設、厚労省の剛腕な「成果主義」

氓ソ組病院でなければ達成不可、患者選別の懸念も

2014年3月15日号

「限度を超えている。もう、この手技はやめろということなのか」(関東の消化器外科医)  2月12日の中央社会保険医療協議会答申は、全国のPEG(経皮内視鏡的胃瘻造設術)専門医に衝撃を与えた。答申は、手術点数を4割減。1年後、15年4月からさらに2割減、という内容だった。  診療報酬と言えば、厚生労働省が点数や要件をコントロールして全国医療機関の医業経営に対し絶大な影響力を及ぼすツールである。と同時に、医師らにとっては、その診断・手技が日本の国民医療にどれほどの貢献を成し得ているか(そして国の政策意図に沿っているか)の評価を示す指標でもある。それが大暴落したわけだ。  胃瘻は、口から長期に物を食べられなくなったときの水分・栄養補給法として、不動の優位性をもつ。心臓近くの静脈にカテーテルを通す「中心静脈栄養」ほどの感染症のリスクはなく、消化管を使うことで... 「限度を超えている。もう、この手技はやめろということなのか」(関東の消化器外科医)  2月12日の中央社会保険医療協議会答申は、全国のPEG(経皮内視鏡的胃瘻造設術)専門医に衝撃を与えた。答申は、手術点数を4割減。1年後、15年4月からさらに2割減、という内容だった。  診療報酬と言えば、厚生労働省が点数や要件をコントロールして全国医療機関の医業経営に対し絶大な影響力を及ぼすツールである。と同時に、医師らにとっては、その診断・手技が日本の国民医療にどれほどの貢献を成し得ているか(そして国の政策意図に沿っているか)の評価を示す指標でもある。それが大暴落したわけだ。  胃瘻は、口から長期に物を食べられなくなったときの水分・栄養補給法として、不動の優位性をもつ。心臓近くの静脈にカテーテルを通す「中心静脈栄養」ほどの感染症のリスクはなく、消化管を使うことで免

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