成功する会社の７つの習慣（下）

ＯＵＴＬＯＯＫ・欧米のＭＲ事情

成功する会社の７つの習慣（下）

第306回

デルファイ・マネジメント・コンサルタント（DMC）社　植田南人

2014年3月15日号

　引き続き、ファーマエグゼクティブ誌が特定した優良製薬企業の7つの習慣を解説する。今号では、残りの3つの習慣を検証する。⑤複数のレベルで闘う　この意味は、市場で製品が個々に競合品と闘うだけではなく、ほかの「フランチャイズの力」や「ポートフォリオパワー」、さらに「会社全体の力」などいろんなレベルで力をつけて、総合的に勝利をめざすという意味である。例えば、ロシュのハーセプチンは今や5000億円製品だが、それは、最近新発売したパージェタやカドサイラなどを含むＨＥＲ2のフランチャイズ力やアバスチンやリツキサンなどのブロックバスター製品、バイオマーカー、診断薬の製品などのポートフォリオ力、そして抗がん剤のトップメーカーとしての名声を高める会社としてのパワーなど複数の要因が戦いを有利に進めている。同じようにノボノルディスクも糖尿病薬の分野で、そのフランチャ... 　引き続き、ファーマエグゼクティブ誌が特定した優良製薬企業の7つの習慣を解説する。今号では、残りの3つの習慣を検証する。⑤複数のレベルで闘う　この意味は、市場で製品が個々に競合品と闘うだけではなく、ほかの「フランチャイズの力」や「ポートフォリオパワー」、さらに「会社全体の力」などいろんなレベルで力をつけて、総合的に勝利をめざすという意味である。例えば、ロシュのハーセプチンは今や5000億円製品だが、それは、最近新発売したパージェタやカドサイラなどを含むＨＥＲ2のフランチャイズ力やアバスチンやリツキサンなどのブロックバスター製品、バイオマーカー、診断薬の製品などのポートフォリオ力、そして抗がん剤のトップメーカーとしての名声を高める会社としてのパワーなど複数の要因が戦いを有利に進めている。同じようにノボノルディスクも糖尿病薬の分野で、そのフランチャイズ

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