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旭化成 中堅規模に達した医薬事業が牽引

—今後の成長の主役に位置付け—

2014年3月15日号

 旭化成のヘルスケア事業は旭化成ファーマの医薬、旭化成メディカルの医療、12年4月に買収した米ゾールのクリティカルケアで構成される。医薬は医療用医薬品、診断薬、栄養補給食、医療は透析、血液浄化製品、ウイルス除去フィルター、クリティカルケアは救命・救急製品を手掛ける。  ヘルスケア事業の12年度の売上高は医薬が757億円、医療が578億円、クリティカルケアが521億円、3事業合計して1856億円だった。クリティカルケアは12年度から加わったから比較できないが、11年度比で医薬は21.5%増、医療は1%増だった。医薬の伸びが目立つ。医薬の売上規模は科研製薬と日本新薬の間に位置する。自社創製の先発品が主力という点でも中堅に匹敵する存在であり、高い伸びは上位企業追撃の可能性を示唆するものがある。  医薬事業参入は58年の東洋醸造への資本参加からだ。東洋醸造は55年に国産初の抗生...  旭化成のヘルスケア事業は旭化成ファーマの医薬、旭化成メディカルの医療、12年4月に買収した米ゾールのクリティカルケアで構成される。医薬は医療用医薬品、診断薬、栄養補給食、医療は透析、血液浄化製品、ウイルス除去フィルター、クリティカルケアは救命・救急製品を手掛ける。  ヘルスケア事業の12年度の売上高は医薬が757億円、医療が578億円、クリティカルケアが521億円、3事業合計して1856億円だった。クリティカルケアは12年度から加わったから比較できないが、11年度比で医薬は21.5%増、医療は1%増だった。医薬の伸びが目立つ。医薬の売上規模は科研製薬と日本新薬の間に位置する。自社創製の先発品が主力という点でも中堅に匹敵する存在であり、高い伸びは上位企業追撃の可能性を示唆するものがある。  医薬事業参入は58年の東洋醸造への資本参加からだ。東洋醸造は55年に国産初の抗生物

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