時流遡航
電脳社会回想録〜その光と翳
第23回
ジャーナリスト 本田成親
2014年3月15日号
大正・昭和史、なかでも第2次世界大戦期を挟んだ20年間ほどの激動の時代の裏に秘められた石田達夫翁ならではの体験談は、何としても記録に留めおくべきものだった。そこで、私は、当時執筆を担当していたAICの連載コラム欄中に、「ある奇人の生涯」という特別なタイトルを設け、石田翁の生涯を描くことにしたのである。老翁には、その作品の大まかな構想を伝えるとともに、
原稿用紙で200枚ほどの冒頭部の試稿を通読してもらい、一応の評価を得ることができた。だが、高齢だった石田翁はその連載が始まる前の01年8月に他界したため、残念ながら実際の連載記事を読んでもらうことはできなかった。
作品の表現体は、一応伝記小説の形式をとっているが、内容的にはノンフィクションそのものである。リアリティを重視する必要上、登場人物はすべて実名表記にした。実際...
大正・昭和史、なかでも第2次世界大戦期を挟んだ20年間ほどの激動の時代の裏に秘められた石田達夫翁ならではの体験談は、何としても記録に留めおくべきものだった。そこで、私は、当時執筆を担当していたAICの連載コラム欄中に、「ある奇人の生涯」という特別なタイトルを設け、石田翁の生涯を描くことにしたのである。老翁には、その作品の大まかな構想を伝えるとともに、
原稿用紙で200枚ほどの冒頭部の試稿を通読してもらい、一応の評価を得ることができた。だが、高齢だった石田翁はその連載が始まる前の01年8月に他界したため、残念ながら実際の連載記事を読んでもらうことはできなかった。
作品の表現体は、一応伝記小説の形式をとっているが、内容的にはノンフィクションそのものである。リアリティを重視する必要上、登場人物はすべて実名表記にした。実際、
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