医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

放言de万事開帳

「安楽死」について考えてみた

沙鷗一歩

2014年3月15日号

 進んでいるといったらいいのか、それともそこまでやる必要があるのかと疑問視すべきなのか。先月、ベルギーで子供の安楽死を認める法案が可決された。ベルギーではこれまで安楽死を18歳以上に認めていたが、今後は年齢制限が撤廃され、子供を安楽死させても医師の刑事責任が問われなくなる。  子供の安楽死については、世界で最初に安楽死法を制定したオランダが12歳以上の子供を対象に認めてきたが、年齢制限をなくすのはベルギーが世界初になる。  日本で安楽死というと、富山県の射水市民病院で外科部長が入院患者のレスピレーター(人工呼吸器)を外して5年間に7人を死亡させていたことが発覚した8年前の事件を思い出す。  そもそも安楽死とはどんな行為や状態を言うのだろうか。一般的にがんなどで余命のない終末期の患者の苦痛を取り除くため、医師がその患者の死期を早める行為が安楽死だ。...  進んでいるといったらいいのか、それともそこまでやる必要があるのかと疑問視すべきなのか。先月、ベルギーで子供の安楽死を認める法案が可決された。ベルギーではこれまで安楽死を18歳以上に認めていたが、今後は年齢制限が撤廃され、子供を安楽死させても医師の刑事責任が問われなくなる。  子供の安楽死については、世界で最初に安楽死法を制定したオランダが12歳以上の子供を対象に認めてきたが、年齢制限をなくすのはベルギーが世界初になる。  日本で安楽死というと、富山県の射水市民病院で外科部長が入院患者のレスピレーター(人工呼吸器)を外して5年間に7人を死亡させていたことが発覚した8年前の事件を思い出す。  そもそも安楽死とはどんな行為や状態を言うのだろうか。一般的にがんなどで余命のない終末期の患者の苦痛を取り除くため、医師がその患者の死期を早める行為が安楽死だ。末

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence