「入浴死世界最多に注意」 | 医薬経済オンライン

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「入浴死世界最多に注意」

2014年3月1日号

　ヌクヌクとした暖かい部屋からシンシンと冷え込む風呂場に行き、ブルブル震えながら裸になり熱い湯船に浸る。　この大きな寒暖差に急に曝された生身のからだは強い衝撃を受け、深刻な心血管系反応を引き起こす。例えば、血圧変動では81歳の男性が90以上も急低下した報告があるほどだ。　日本人の好む高温浴では、体表面の血流が著しく増加し、逆に重要な臓器の血流量が急激に減少し、虚血状態に。とくに、脳血流量の減少は意識障害の引き金になりかねない。　また、発汗による血液量減少や血液凝固亢進により、脳梗塞や心筋梗塞も起こりやすい。入浴関連死は、日本は世界で最多国のひとつとされており、入浴に対する文化的な違いが指摘されている。　欧米では、清潔保持が主目的で、シャワーで済ませる人も少なくないが、日本では、湯船にドップリ浸かり、リラックスすることを楽しむ。こうした入浴ス... 　ヌクヌクとした暖かい部屋からシンシンと冷え込む風呂場に行き、ブルブル震えながら裸になり熱い湯船に浸る。　この大きな寒暖差に急に曝された生身のからだは強い衝撃を受け、深刻な心血管系反応を引き起こす。例えば、血圧変動では81歳の男性が90以上も急低下した報告があるほどだ。　日本人の好む高温浴では、体表面の血流が著しく増加し、逆に重要な臓器の血流量が急激に減少し、虚血状態に。とくに、脳血流量の減少は意識障害の引き金になりかねない。　また、発汗による血液量減少や血液凝固亢進により、脳梗塞や心筋梗塞も起こりやすい。入浴関連死は、日本は世界で最多国のひとつとされており、入浴に対する文化的な違いが指摘されている。　欧米では、清潔保持が主目的で、シャワーで済ませる人も少なくないが、日本では、湯船にドップリ浸かり、リラックスすることを楽しむ。こうした入浴スタイ

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