内紛という「民主らしさ」は健在
社会保障の理想と現実を未だに彷徨う
2014年3月1日号
民主党は09年衆院選などの国政選挙で掲げてきたマニフェスト(政権公約)を「ゼロベース」で見直すという。対象は7項目で、その中心は「後期高齢者医療制度の廃止」と、「年金制度の抜本改革」の2つ。とはいえ、政権交代の原動力となったマニフェストの呪縛から逃れられずにいる。刷新にまで踏み込めるかは見通せない。 12年衆院選での歴史的惨敗による政権陥落から1年強。支持率が上向かない民主党は焦りを深める。来春に迫った統一地方選を睨み、ここらで「現実路線」へと転換して、政権復帰への足掛かりがほしいというのが、党執行部の本音だ。 主導するのは桜井充政調会長。与党時代、副財務相として予算を扱い、財源の厳しさに目覚めたようだ。当選同期の議員は「現実を見過ぎるようになったくらいだ」と言う。当の桜井氏は2月4日の記者会見で、マニフェストの個別項目とともに、09年衆院選で...
民主党は09年衆院選などの国政選挙で掲げてきたマニフェスト(政権公約)を「ゼロベース」で見直すという。対象は7項目で、その中心は「後期高齢者医療制度の廃止」と、「年金制度の抜本改革」の2つ。とはいえ、政権交代の原動力となったマニフェストの呪縛から逃れられずにいる。刷新にまで踏み込めるかは見通せない。 12年衆院選での歴史的惨敗による政権陥落から1年強。支持率が上向かない民主党は焦りを深める。来春に迫った統一地方選を睨み、ここらで「現実路線」へと転換して、政権復帰への足掛かりがほしいというのが、党執行部の本音だ。 主導するのは桜井充政調会長。与党時代、副財務相として予算を扱い、財源の厳しさに目覚めたようだ。当選同期の議員は「現実を見過ぎるようになったくらいだ」と言う。当の桜井氏は2月4日の記者会見で、マニフェストの個別項目とともに、09年衆院選で訴え
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