医薬経済オンライン

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調剤チェーンの「入札」が向かう先

「クオール連合」は風穴となるのか

2014年3月1日号

 もう時計の針は戻らないのに、よほど「ヒール役」に仕立てられたのが納得できなかったのか、次から次へと愚痴が止まらない。 「卸からの価格提示がないので、交渉のしようがない。それなのに我われだけがこんなに苛められている。流通改善懇談会ではなく『卸の利益向上のための懇談会』だ」 12年度から医薬品卸と始めたいわゆる「流通改善第3ラウンド」において、価格妥結率低迷の根源と半ば名指しされていた調剤薬局チェーン企業の認識は、今でも変わらない。 卸は業界を挙げ、医薬品の価値に見合った単品単価取引の励行、遡及値引きの撤廃などの流通改善に注力した。商習慣の刷新に向け、さらに各社が適正価格販売を掲げ、慎重に価格交渉に取り組んだ、というのが、卸側の認識だろう。長期未妥結の要因をめぐる卸と調剤薬局チェーンそれぞれの主張は大きく食い違う。溝は深く、埋まることはない...  もう時計の針は戻らないのに、よほど「ヒール役」に仕立てられたのが納得できなかったのか、次から次へと愚痴が止まらない。 「卸からの価格提示がないので、交渉のしようがない。それなのに我われだけがこんなに苛められている。流通改善懇談会ではなく『卸の利益向上のための懇談会』だ」 12年度から医薬品卸と始めたいわゆる「流通改善第3ラウンド」において、価格妥結率低迷の根源と半ば名指しされていた調剤薬局チェーン企業の認識は、今でも変わらない。 卸は業界を挙げ、医薬品の価値に見合った単品単価取引の励行、遡及値引きの撤廃などの流通改善に注力した。商習慣の刷新に向け、さらに各社が適正価格販売を掲げ、慎重に価格交渉に取り組んだ、というのが、卸側の認識だろう。長期未妥結の要因をめぐる卸と調剤薬局チェーンそれぞれの主張は大きく食い違う。溝は深く、埋まることはない。 

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