医薬経済オンライン

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深層◎日薬会長選挙

盟友の死がもたらした政権交代

空白の6年間を取り返せるか山本新会長

2014年3月1日号

 「これは弔い合戦だ」 日本薬剤師会の会長選挙が2月23日に行われ、東京都薬剤師会の山本信夫会長が現職の児玉孝会長を「89対60」の29票差で破り、当選した。児玉会長の地元が大阪であることから「東西対決」などという報道もあったが、そうではない。今回のカギは九州が握り、2月9日に肝硬変で急逝した日薬の小田利郎副会長がキーマンだった。 長く福岡県薬会長を務めた小田氏は、同時に九州7県と沖縄、山口を加えた「九州山口連合」(九山=きゅうやま)と呼ばれる独自組織の親分でもあった。実はこの九山連合こそが、日薬執行部選挙の度にキャスティングボートを握る存在だ。日薬の最高議決機関である「総会」の代議員数は150人。東京と関東6県は37人が割り振られ、大阪と近畿の31人と拮抗している。この2つの大票田の次に来るのが、九山連合で23人。1県ではせいぜい5〜6人の九州各県が、山...  「これは弔い合戦だ」 日本薬剤師会の会長選挙が2月23日に行われ、東京都薬剤師会の山本信夫会長が現職の児玉孝会長を「89対60」の29票差で破り、当選した。児玉会長の地元が大阪であることから「東西対決」などという報道もあったが、そうではない。今回のカギは九州が握り、2月9日に肝硬変で急逝した日薬の小田利郎副会長がキーマンだった。 長く福岡県薬会長を務めた小田氏は、同時に九州7県と沖縄、山口を加えた「九州山口連合」(九山=きゅうやま)と呼ばれる独自組織の親分でもあった。実はこの九山連合こそが、日薬執行部選挙の度にキャスティングボートを握る存在だ。日薬の最高議決機関である「総会」の代議員数は150人。東京と関東6県は37人が割り振られ、大阪と近畿の31人と拮抗している。この2つの大票田の次に来るのが、九山連合で23人。1県ではせいぜい5〜6人の九州各県が、山口

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