医薬経済オンライン

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国内バイオベンチャーの戦略を見る

株価低迷を乗り切った企業の強み

第1回

2014年3月1日号

 13年前の01年5月。経済産業省は新産業の育成を目的に、05年3月を目標に「大学発ベンチャー企業1000社設立の計画」を掲げ、研究助成対策や経営支援制度を行ってきた。04年には国立大学が法人化され、年間に設立された大学発ベンチャーは252社と過去最大となった。経産省の発表によると、05年3月末までに設立された大学発ベンチャーの企業数が1207社となり、この計画は量的目標を達するのである。 大学発のバイオベンチャーの大きな役割は、大学が発見したシーズの事業化を進めることだ。設立されたベンチャーの3分の2以上をバイオ企業とIT企業で占めることになった。量的目標が達成されると、経産省は株式公開という質的目標を打ち出し、新しい産業の創製を求めた。ただ、そこにはシーズと社会ニーズとのミスマッチが存在していた。 創薬関連のバイオベンチャーの株式公開を振り返ると、02年はアン...  13年前の01年5月。経済産業省は新産業の育成を目的に、05年3月を目標に「大学発ベンチャー企業1000社設立の計画」を掲げ、研究助成対策や経営支援制度を行ってきた。04年には国立大学が法人化され、年間に設立された大学発ベンチャーは252社と過去最大となった。経産省の発表によると、05年3月末までに設立された大学発ベンチャーの企業数が1207社となり、この計画は量的目標を達するのである。 大学発のバイオベンチャーの大きな役割は、大学が発見したシーズの事業化を進めることだ。設立されたベンチャーの3分の2以上をバイオ企業とIT企業で占めることになった。量的目標が達成されると、経産省は株式公開という質的目標を打ち出し、新しい産業の創製を求めた。ただ、そこにはシーズと社会ニーズとのミスマッチが存在していた。 創薬関連のバイオベンチャーの株式公開を振り返ると、02年はアンジェ

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