医薬経済オンライン

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地域包括診療料で開く「パンドラの箱」

「主治医」の普及で峻別、ラインに乗れない医療機関

2014年3月1日号

 噛めば噛むほど味が出るのはスルメだが、これは見れば見るほど焦点が滲んでくる、なんとも芸術的な玉虫色っぷりである。この4月の診療報酬改定で、診療所や中小病院の“主治医機能”を評価するものとして導入が決まった、「地域包括診療料/地域包括診療加算」のことだ。 同診療料/加算は、文句なしに今回の改定論議における台風の目だった。 外来包括化の橋頭保になる点数と目されていたのが、あっさりとバラマキ的な出来高加算との2本立てに切り替えられたり、従来の医薬分業推進路線を粉々に打ち砕くが如く、堂々と「院内処方」という要件が掲げられたと思ったら、限定的に院外処方も認められるようになったり。 あるいは、主治医機能が発揮されることで薬剤多剤投与への歯止めとなることが期待できる云々といった文脈で当初説明されていたのが、中央社会保険医療協議会で揉まれる過程で、気付け...  噛めば噛むほど味が出るのはスルメだが、これは見れば見るほど焦点が滲んでくる、なんとも芸術的な玉虫色っぷりである。この4月の診療報酬改定で、診療所や中小病院の“主治医機能”を評価するものとして導入が決まった、「地域包括診療料/地域包括診療加算」のことだ。 同診療料/加算は、文句なしに今回の改定論議における台風の目だった。 外来包括化の橋頭保になる点数と目されていたのが、あっさりとバラマキ的な出来高加算との2本立てに切り替えられたり、従来の医薬分業推進路線を粉々に打ち砕くが如く、堂々と「院内処方」という要件が掲げられたと思ったら、限定的に院外処方も認められるようになったり。 あるいは、主治医機能が発揮されることで薬剤多剤投与への歯止めとなることが期待できる云々といった文脈で当初説明されていたのが、中央社会保険医療協議会で揉まれる過程で、気付けば

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