医療企業・その現状と展望
日本化薬・がん領域特化で医薬事業が収益源に
—製品ラインナップ数は世界有数—
2014年3月1日号
社名は化学薬品企業の印象を与える。成り立ちからすれば当然だ。日本初のダイナマイト生産企業として1916年に日本火薬製造として発足、戦後に現社名に変更している。現在の主力事業も機能化学品であり、東証の業種ポストは化学である。だが、化学企業というより抗がん剤主力の医薬企業のイメージが強くなっている。これは抗がん剤で医薬品事業をスタートしてからすでに半世紀近くの歴史があるためだ。また、収益構造でも医薬事業の比重が徐々に高まっていることも見逃せない理由だ。 14年度第3四半期決算が発表されたが、売上高の事業構成をみると、機能化学品46%、医薬33%、セイフティシステムズ17%、その他4%である。機能化学品は半導体封止材料用エポキシ樹脂などの機能性材料、光ディスク用樹脂など電子情報材料、触媒、染料などで構成されており、本来の中核事業である。セイフティシステム...
社名は化学薬品企業の印象を与える。成り立ちからすれば当然だ。日本初のダイナマイト生産企業として1916年に日本火薬製造として発足、戦後に現社名に変更している。現在の主力事業も機能化学品であり、東証の業種ポストは化学である。だが、化学企業というより抗がん剤主力の医薬企業のイメージが強くなっている。これは抗がん剤で医薬品事業をスタートしてからすでに半世紀近くの歴史があるためだ。また、収益構造でも医薬事業の比重が徐々に高まっていることも見逃せない理由だ。 14年度第3四半期決算が発表されたが、売上高の事業構成をみると、機能化学品46%、医薬33%、セイフティシステムズ17%、その他4%である。機能化学品は半導体封止材料用エポキシ樹脂などの機能性材料、光ディスク用樹脂など電子情報材料、触媒、染料などで構成されており、本来の中核事業である。セイフティシステムズ
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