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From Local to Global 私と公衆衛生

学長選挙と教育改革

第65回

日本尊厳死協会理事長 岩尾總一郎(元厚労省医政局長)

2014年3月1日号

 「岩尾先生、本学の学長になっていただけませんか」 「立候補する気はないよ」 「自薦他薦は問わないので、推薦された場合に引き受けていただけるかのお願いです」 「若い優秀な先生がいるじゃないの。年金生活者の出る幕ではないだろう」 昨年末、某大学から学長選出馬を打診されたが、丁重にお断りした。1期3年の任期で何ができるのだろう。2期も務めたら70歳を超える。老害も甚だしい。 新年度就任予定の学長が、教授会や選考委員会の決議を無視して選ばれたという新聞記事を、この冬、散見した。最多得票者を学長にしないのは、大学の自治に反し、けしからんということだ。職員の投票でトップを決めるのは、小中学校時代の級長選挙と同じで人気投票のようなもの。教授選の場合も同じだろう。民主主義なのだろうが、衆愚政治にほかならない。 会社の社長交代は、トップの人間が次期社長に相...  「岩尾先生、本学の学長になっていただけませんか」 「立候補する気はないよ」 「自薦他薦は問わないので、推薦された場合に引き受けていただけるかのお願いです」 「若い優秀な先生がいるじゃないの。年金生活者の出る幕ではないだろう」 昨年末、某大学から学長選出馬を打診されたが、丁重にお断りした。1期3年の任期で何ができるのだろう。2期も務めたら70歳を超える。老害も甚だしい。 新年度就任予定の学長が、教授会や選考委員会の決議を無視して選ばれたという新聞記事を、この冬、散見した。最多得票者を学長にしないのは、大学の自治に反し、けしからんということだ。職員の投票でトップを決めるのは、小中学校時代の級長選挙と同じで人気投票のようなもの。教授選の場合も同じだろう。民主主義なのだろうが、衆愚政治にほかならない。 会社の社長交代は、トップの人間が次期社長に相応し

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