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老医師のつぶやき

多喜二と特定秘密保護法

第23回

吉原忠男(前埼玉県医師会長)

2014年3月1日号

 特定秘密保護法案が国会で審議され始めた頃、私が大学生だった昔、初めて小林多喜二の写真を見たときの衝撃を思い出していた。 法案は昨年末に成立したが、マスコミの反応は凄まじいというほかはなかった。マスコミが煽って、反対の大合唱だった。評論家、学者、作家などいわゆる有識者の反対意見や危惧する意見が連日のように新聞等に掲載された。国民はこんな有名な人たちが反対するのだからとんでもない悪法なのだろうと思い込み、各紙の世論調査で反対意見が多くなるのも当然だ。しかし、戦前と現代では事情が違うことが無視されている。戦前、軍事政権の下でものが言えなかったマスコミのトラウマもあろう。  特定秘密保護法案が国会で審議され始めた頃、私が大学生だった昔、初めて小林多喜二の写真を見たときの衝撃を思い出していた。 法案は昨年末に成立したが、マスコミの反応は凄まじいというほかはなかった。マスコミが煽って、反対の大合唱だった。評論家、学者、作家などいわゆる有識者の反対意見や危惧する意見が連日のように新聞等に掲載された。国民はこんな有名な人たちが反対するのだからとんでもない悪法なのだろうと思い込み、各紙の世論調査で反対意見が多くなるのも当然だ。しかし、戦前と現代では事情が違うことが無視されている。戦前、軍事政権の下でものが言えなかったマスコミのトラウマもあろう。

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