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眺望「医薬街道」

意味ない診療明細書の項目羅列

近藤正觀

2014年3月1日号

 厚生労働省は16年4月から診療明細書の全医療機関無料発行を実施する。診療明細書の無料発行は10年4月から導入された。10年以前は診療側が診療情報の開示に難色を示し、カルテなど診療情報は守秘義務の下、医療訴訟での証拠保全でしか開示されなかった。しかし、05年以降受療者の知る権利が叫ばれ、カルテ開示が進んできたこともあり、日常の診療内容が患者にもわかるようにすべきということで、領収書のほか「診療明細書」も発行することになった。 10年4月の実施に際しては「経過措置」が設けられ、明細書発行機能のあるレセプトソフトを使用している医療機関に限定されていた。日本医師会が、診療所などはレセプト電算化に対応できないとして、「廃業」する診療所も出ると言い張る場面もあった。しかし、今やレセプト電算請求は95%に迫ろうとしているほど普及している。昔日の感がある。 厚生労働...  厚生労働省は16年4月から診療明細書の全医療機関無料発行を実施する。診療明細書の無料発行は10年4月から導入された。10年以前は診療側が診療情報の開示に難色を示し、カルテなど診療情報は守秘義務の下、医療訴訟での証拠保全でしか開示されなかった。しかし、05年以降受療者の知る権利が叫ばれ、カルテ開示が進んできたこともあり、日常の診療内容が患者にもわかるようにすべきということで、領収書のほか「診療明細書」も発行することになった。 10年4月の実施に際しては「経過措置」が設けられ、明細書発行機能のあるレセプトソフトを使用している医療機関に限定されていた。日本医師会が、診療所などはレセプト電算化に対応できないとして、「廃業」する診療所も出ると言い張る場面もあった。しかし、今やレセプト電算請求は95%に迫ろうとしているほど普及している。昔日の感がある。 厚生労働省

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