医薬経済オンライン

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地域包括ケアシステムの構築に向けて

大都市のあるべき姿打ち出した東京都

第6回

2014年2月15日号

 高度成長期に集団就職で上京してきた団塊の世代が後期高齢者に達する25年は、都の医療政策や福祉政策の転換点になるのではなかろうか。多摩ニュータウンや高島平団地を引き合いに出すまでもなく、高度成長期に開発されたマンモス団地の高齢化率が急騰。独り暮らしや夫婦のみの高齢者世帯が増加し、地域ぐるみで高齢者の暮らしを支える行政サービスが不可欠になってくるからだ。 社会保障と税の一体改革を推し進める厚生労働省では、都市部での超高齢化社会の到来を見越して、有識者による研究会を早々と立ち上げた。だが、東京都は従来の縦割り行政が仇となって、なんら総合的な政策を打ち出せないでいる。 象徴的なのが、医療と介護、福祉の一体的な運用をめざす地域包括ケアシステムの構築だ。高齢者を対象とした医療や介護、福祉の事業計画が異なる部署で個別に策定され、そのまま市区町村に提示...  高度成長期に集団就職で上京してきた団塊の世代が後期高齢者に達する25年は、都の医療政策や福祉政策の転換点になるのではなかろうか。多摩ニュータウンや高島平団地を引き合いに出すまでもなく、高度成長期に開発されたマンモス団地の高齢化率が急騰。独り暮らしや夫婦のみの高齢者世帯が増加し、地域ぐるみで高齢者の暮らしを支える行政サービスが不可欠になってくるからだ。 社会保障と税の一体改革を推し進める厚生労働省では、都市部での超高齢化社会の到来を見越して、有識者による研究会を早々と立ち上げた。だが、東京都は従来の縦割り行政が仇となって、なんら総合的な政策を打ち出せないでいる。 象徴的なのが、医療と介護、福祉の一体的な運用をめざす地域包括ケアシステムの構築だ。高齢者を対象とした医療や介護、福祉の事業計画が異なる部署で個別に策定され、そのまま市区町村に提示され

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