J─ADNI、言い訳こそが「不適切」
「改竄」は「疑惑」で終わるのか
2014年2月15日号
「不適切な処置であって、改竄とは言わない」
1月10日の夕刻。筑波大学病院で行われた会見で、朝田隆・筑波大教授(写真)はこう強調した。同日の朝日新聞1面には、「国主導のアルツハイマー病研究で改ざんか」との見出しが躍り、3、4面にも関連記事が掲載された。相当な時間を取材に費やしたことを窺わせたが、朝田教授はあくまで改竄ではなく、「不適切な処置」と押し通した。
だが、これは屁理屈だ。
朝日新聞の槍玉に上がったのは、07年から開始したアルツハイマー病(AD)の観察研究「J—ADNI」(研究代表者=岩坪威・東京大学教授)。同研究は、ADの根本治療に向けて、病気の進行上の特徴などを把握することで、将来的な治療薬の開発にもつなげることを目標に掲げる。被験者は「早期AD」「軽度認知障害(MCI)」「健常者」で、全国38施設が参加し、脳画像、認知機能、血液検査...
「不適切な処置であって、改竄とは言わない」
1月10日の夕刻。筑波大学病院で行われた会見で、朝田隆・筑波大教授(写真)はこう強調した。同日の朝日新聞1面には、「国主導のアルツハイマー病研究で改ざんか」との見出しが躍り、3、4面にも関連記事が掲載された。相当な時間を取材に費やしたことを窺わせたが、朝田教授はあくまで改竄ではなく、「不適切な処置」と押し通した。
だが、これは屁理屈だ。
朝日新聞の槍玉に上がったのは、07年から開始したアルツハイマー病(AD)の観察研究「J—ADNI」(研究代表者=岩坪威・東京大学教授)。同研究は、ADの根本治療に向けて、病気の進行上の特徴などを把握することで、将来的な治療薬の開発にもつなげることを目標に掲げる。被験者は「早期AD」「軽度認知障害(MCI)」「健常者」で、全国38施設が参加し、脳画像、認知機能、血液検査な
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