一筆入魂
走ることと被災地と、その思いと
ノンフィクション作家 辰濃哲郎
2014年2月15日号
ほんの偶然の出来事。心が通い合ったような、そんな気がした。
毎年、2月初旬に開かれる「いわきサンシャインマラソン」をご存知だろうか。福島県のいわき陸上競技場を出発して南下し、津波の被害にあった海岸線を走る42.195㎞の道のりだ。
冷たい浜風が吹きすさぶ難コースでもあるが、この大会でしか見られない光景がある。
いわき市といえば、スパリゾートハワイアンズのフラダンスが有名だが、一方では震災をきっかけに放射能漏れを起こしている福島第1原子力発電所から直線で45㎞ほどしか離れていない。今でも1時間当たり0.1マイクロシーベルト前後の放射線量を記録している。
震災、津波、放射線の3重苦に今でも苦しんでいる地域だ。
昨年の大会に出場したときのことだ。私たちは、「忘れない東北に思いを馳せて私は、走る。」と書かれたTシャツに、フラダンスの格好をして制限時間ぎ...
ほんの偶然の出来事。心が通い合ったような、そんな気がした。
毎年、2月初旬に開かれる「いわきサンシャインマラソン」をご存知だろうか。福島県のいわき陸上競技場を出発して南下し、津波の被害にあった海岸線を走る42.195㎞の道のりだ。
冷たい浜風が吹きすさぶ難コースでもあるが、この大会でしか見られない光景がある。
いわき市といえば、スパリゾートハワイアンズのフラダンスが有名だが、一方では震災をきっかけに放射能漏れを起こしている福島第1原子力発電所から直線で45㎞ほどしか離れていない。今でも1時間当たり0.1マイクロシーベルト前後の放射線量を記録している。
震災、津波、放射線の3重苦に今でも苦しんでいる地域だ。
昨年の大会に出場したときのことだ。私たちは、「忘れない東北に思いを馳せて私は、走る。」と書かれたTシャツに、フラダンスの格好をして制限時間ぎり
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