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「成人なのに小児科の患者」

2014年2月1日号

 子どもが重い病気に罹ると、つい最近までは、成人に達する前に命を落とすことが多かった。例えば、血液がんや先天性疾患、あるいは神経筋疾患、超低体重児などでは、いわゆる生命予後の悪さが長らく克服できずにいた。 それが近年、わが国は世界に誇る医療技術の驚異的進展により、スルスルと成人を迎えられる患者が増えてきたのである。 とはいえ、完治による無罪放免というわけではなく、相変わらず治療は欠かせないし、新たな合併症が出現するケースも少なくない。学校・社会生活を送るうえで何らかの障害を持つ患者もかなりいる。 こうした患者は「子ども青年」と呼ばれ、アメリカでは17歳の病人の17%が、また、イギリスでは12%がそれに該当するという。 わが国も同様状況下にあり、困ったことに成人に達しても小児科から他科への移管がほとんど整備されていない。これまでの治療依存性も強...  子どもが重い病気に罹ると、つい最近までは、成人に達する前に命を落とすことが多かった。例えば、血液がんや先天性疾患、あるいは神経筋疾患、超低体重児などでは、いわゆる生命予後の悪さが長らく克服できずにいた。 それが近年、わが国は世界に誇る医療技術の驚異的進展により、スルスルと成人を迎えられる患者が増えてきたのである。 とはいえ、完治による無罪放免というわけではなく、相変わらず治療は欠かせないし、新たな合併症が出現するケースも少なくない。学校・社会生活を送るうえで何らかの障害を持つ患者もかなりいる。 こうした患者は「子ども青年」と呼ばれ、アメリカでは17歳の病人の17%が、また、イギリスでは12%がそれに該当するという。 わが国も同様状況下にあり、困ったことに成人に達しても小児科から他科への移管がほとんど整備されていない。これまでの治療依存性も強く、

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