マッケソンが土俵際で「買収」 | 医薬経済オンライン

マッケソンが土俵際で「買収」

グローバル医薬品卸の誕生、次の課題は米国事業

2014年2月1日号

　擦った揉んだの末のグローバル医薬品卸の誕生だった。　1月23日、米国の医薬品卸最大手のマッケソンは欧州3大卸の一角であるセレシオの株式の25％を保有していたヘッジファンドのエリオットアソシエイツから買い付けた。創業者一族の持ち株会社であるフランツハニエルから50.1％を取得し、合わせて75％の株式の保有することとなった。　それにしても、マッケソン経営陣は相当の冷や汗をかいたはずだ。買収の経過を辿ってみよう。　昨年10月にセレシオを公開買い付け（ＴＯＢ）すると公表したマッケソン。ＴＯＢ期間の最終日を1月9日に設定した。しかし、最終日になってもゴールは見えなかった。焦ったマッケソンは、10月に設定した1株当たりのＴＯＢ価格を23ユーロから23.5ユーロに引き上げた。これで、株主の賛成を集め、株式の75％を取得できると踏んだのだろう。　だが、わずか5日後の14日。マッケ... 　擦った揉んだの末のグローバル医薬品卸の誕生だった。　1月23日、米国の医薬品卸最大手のマッケソンは欧州3大卸の一角であるセレシオの株式の25％を保有していたヘッジファンドのエリオットアソシエイツから買い付けた。創業者一族の持ち株会社であるフランツハニエルから50.1％を取得し、合わせて75％の株式の保有することとなった。　それにしても、マッケソン経営陣は相当の冷や汗をかいたはずだ。買収の経過を辿ってみよう。　昨年10月にセレシオを公開買い付け（ＴＯＢ）すると公表したマッケソン。ＴＯＢ期間の最終日を1月9日に設定した。しかし、最終日になってもゴールは見えなかった。焦ったマッケソンは、10月に設定した1株当たりのＴＯＢ価格を23ユーロから23.5ユーロに引き上げた。これで、株主の賛成を集め、株式の75％を取得できると踏んだのだろう。　だが、わずか5日後の14日。マッケソ

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