医薬経済オンライン

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富士フイルム医薬、課題は「創薬力」

ヘルスケアへの傾斜に社員は不安視

2014年2月1日号

 「次に中核になる事業はバイオ医薬品だ」。1月20日に都内で開かれた富士フイルムホールディングス(HD)の創立80周年式典。同社を00年から率いる古森重隆会長兼CEOはこうぶち上げて、「フィルムなどの化学製品の生産技術はバイオ医薬品の製造にも向いている」などと、その理由を強調した。 実力派会長が、ハレの場をあえて選んで自信を示した背景には、08年に子会社化した富山化学の医薬品事業を含むバイオ、医療機器といったヘルスケア分野の全事業が14年3月期に「黒字転換しそう」(中嶋成博社長)という見通しがある。景気の回復と消費税増税を前にX線画像診断装置や内視鏡といった医療機器への引き合いが高まっているうえ、赤字続きだった富山化学もようやく水面上に顔を出せるまでに「収益力が高まっている」(同)のだという。 本稿執筆時点では公式数字が出ていないが、13年4〜12月期...  「次に中核になる事業はバイオ医薬品だ」。1月20日に都内で開かれた富士フイルムホールディングス(HD)の創立80周年式典。同社を00年から率いる古森重隆会長兼CEOはこうぶち上げて、「フィルムなどの化学製品の生産技術はバイオ医薬品の製造にも向いている」などと、その理由を強調した。 実力派会長が、ハレの場をあえて選んで自信を示した背景には、08年に子会社化した富山化学の医薬品事業を含むバイオ、医療機器といったヘルスケア分野の全事業が14年3月期に「黒字転換しそう」(中嶋成博社長)という見通しがある。景気の回復と消費税増税を前にX線画像診断装置や内視鏡といった医療機器への引き合いが高まっているうえ、赤字続きだった富山化学もようやく水面上に顔を出せるまでに「収益力が高まっている」(同)のだという。 本稿執筆時点では公式数字が出ていないが、13年4〜12月期の業

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