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海外時報

総医療費効率化策を探る製薬各社

今年も模索が続くR&D生産性の改善

2014年2月1日号

 メルクのR&D体制の刷新とテコ入れ策として、思い切った合理化と同時に、活動領域の絞り込み、外部のアイデア、発見の積極的な取り込みを図っていく方針が打ち出された。このことで、R&D生産性の向上という必須課題に対する大手製薬業界の基本姿勢は、ほぼ足並みが揃ったと言える。 昨春、R&D責任者に就いたロジャー・パールムッターが示した回答は、手掛けてきたプロジェクト売却を含めて投資領域を絞り込む一方で、ボストン、サンフランシスコ、ロンドン、上海にイノベーションのハブセンターを開いて有望な初期R&Dを掴むという、ファイザーやジョンソン&ジョンソン、グラクソスミスクラインが進んだ道であった。抗精神病薬など有効なプロジェクトを手放し、がんの免疫療法など高い収益率が見込める領域に集中して投資効果を高めたい考えだ。 ボストンコンサルティンググループのレポ...  メルクのR&D体制の刷新とテコ入れ策として、思い切った合理化と同時に、活動領域の絞り込み、外部のアイデア、発見の積極的な取り込みを図っていく方針が打ち出された。このことで、R&D生産性の向上という必須課題に対する大手製薬業界の基本姿勢は、ほぼ足並みが揃ったと言える。 昨春、R&D責任者に就いたロジャー・パールムッターが示した回答は、手掛けてきたプロジェクト売却を含めて投資領域を絞り込む一方で、ボストン、サンフランシスコ、ロンドン、上海にイノベーションのハブセンターを開いて有望な初期R&Dを掴むという、ファイザーやジョンソン&ジョンソン、グラクソスミスクラインが進んだ道であった。抗精神病薬など有効なプロジェクトを手放し、がんの免疫療法など高い収益率が見込める領域に集中して投資効果を高めたい考えだ。 ボストンコンサルティンググループのレポー

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