少数派経済観測
2、3月に円高株安が起きる
第22回
国際エコノミスト 今井澂
2014年2月1日号
昨年9月頃に6万枚だったシカゴ通貨市場での円の先物売り(買いを差し引いたネット)は、11月中旬から急拡大した。年末から年初に少し減り、12万枚になったがまだ高水準だ。つれて円の対ドルレートも100円の大台を突破し、105円まで円安が進んだ。 大事なのは、先物の売りは必ず買い戻さなくてはならない、ということだ。円安が進行して、例えば110円で買い戻すなら、コストは90円台の上のほうだから大儲けだが、そこまでは行かない、となったら、損切とか投げ、となる。 この原稿を書いている1月下旬現在、対ドルレートは104円台で、まだ大量の先物売りは利が乗っている。しかし、これ以上の円安はない、と見たら、円買いに変わり、1ドル100円から90円台に突入する。日本株も、調整安は避けられまい。 これが、2月か3月に起きるのではないか。というのは、昨年12月26日の安倍晋三首相の靖国参拝が、...
昨年9月頃に6万枚だったシカゴ通貨市場での円の先物売り(買いを差し引いたネット)は、11月中旬から急拡大した。年末から年初に少し減り、12万枚になったがまだ高水準だ。つれて円の対ドルレートも100円の大台を突破し、105円まで円安が進んだ。 大事なのは、先物の売りは必ず買い戻さなくてはならない、ということだ。円安が進行して、例えば110円で買い戻すなら、コストは90円台の上のほうだから大儲けだが、そこまでは行かない、となったら、損切とか投げ、となる。 この原稿を書いている1月下旬現在、対ドルレートは104円台で、まだ大量の先物売りは利が乗っている。しかし、これ以上の円安はない、と見たら、円買いに変わり、1ドル100円から90円台に突入する。日本株も、調整安は避けられまい。 これが、2月か3月に起きるのではないか。というのは、昨年12月26日の安倍晋三首相の靖国参拝が、米
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