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薬剤経済学

新旧の経口抗凝固剤比

第2回 ワルファリンと新薬—薬価差と節減効果の見合い

2014年2月1日号

 J.ビスクピアクらユタ大薬学校のチームによる「非弁膜性心房細動(AF)における経口抗凝固剤に関する医薬品給付リストの決定に当たっての費用の意味」は、制約の多いワルファリンに代わろうとする経口抗凝固剤新薬3剤が、脳卒中と塞栓などに対する予防効果と、投薬が引き起こす出血への対応で経済的に優れていると結論付けている(ジャーナル・オブ・マネジドケア・ファーマシー2013年11月)。 ワルファリン療法を受ける患者が経験する脳梗塞、脳出血、全身性塞栓(主たる効果)と、心筋梗塞、肺塞栓・深部静脈血栓(2次的効果)の費用、出血治療の費用は年2083ドル。これに対して、新薬3剤の費用は以下の通りである。 内訳が表2だ。アピキサバンは出血リスクの少なさが治療費に反映され、大きな節減効果を出している。一方、ダビガトランは、この領域で差を出せない。 しかし、この節減額では年...  J.ビスクピアクらユタ大薬学校のチームによる「非弁膜性心房細動(AF)における経口抗凝固剤に関する医薬品給付リストの決定に当たっての費用の意味」は、制約の多いワルファリンに代わろうとする経口抗凝固剤新薬3剤が、脳卒中と塞栓などに対する予防効果と、投薬が引き起こす出血への対応で経済的に優れていると結論付けている(ジャーナル・オブ・マネジドケア・ファーマシー2013年11月)。 ワルファリン療法を受ける患者が経験する脳梗塞、脳出血、全身性塞栓(主たる効果)と、心筋梗塞、肺塞栓・深部静脈血栓(2次的効果)の費用、出血治療の費用は年2083ドル。これに対して、新薬3剤の費用は以下の通りである。 内訳が表2だ。アピキサバンは出血リスクの少なさが治療費に反映され、大きな節減効果を出している。一方、ダビガトランは、この領域で差を出せない。 しかし、この節減額では年に

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