医薬経済オンライン

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眺望「医薬街道」

医科と歯科の連携をより緊密に

2014年2月1日号

 東京都荒川区の歯科医である相田能輝氏が著した『医者は口を診ない・歯医者は口しか診ない』(医薬経済社)では、医科医療と歯科医療の連携欠如による「負の疾患スパイラル」を描いている。歯周病が糖尿病を悪化させ、また糖尿病になると歯周病を引き起こすこと、ベーチェット病の患者が歯を抜くと2日後に目が見えなくなることなどが紹介されている。 マクロファージが歯周病菌の表面を覆うリポ多糖を取り込むと、炎症を起こす伝達物質であるTNFαを産生するスイッチが入り、インスリンの働きを阻害するので、糖尿病だと歯周病が悪化し、歯周病だと糖尿病が悪化するという負のスパイラルが生まれる。ベーチェット病患者が歯抜後に目が見えなくなるのは、抜歯によって白血球が活性化してぶどう膜炎を発症することがあるためだという。 口腔は、息をしたり、ものを食べたりする人体外部との通過接点...  東京都荒川区の歯科医である相田能輝氏が著した『医者は口を診ない・歯医者は口しか診ない』(医薬経済社)では、医科医療と歯科医療の連携欠如による「負の疾患スパイラル」を描いている。歯周病が糖尿病を悪化させ、また糖尿病になると歯周病を引き起こすこと、ベーチェット病の患者が歯を抜くと2日後に目が見えなくなることなどが紹介されている。 マクロファージが歯周病菌の表面を覆うリポ多糖を取り込むと、炎症を起こす伝達物質であるTNFαを産生するスイッチが入り、インスリンの働きを阻害するので、糖尿病だと歯周病が悪化し、歯周病だと糖尿病が悪化するという負のスパイラルが生まれる。ベーチェット病患者が歯抜後に目が見えなくなるのは、抜歯によって白血球が活性化してぶどう膜炎を発症することがあるためだという。 口腔は、息をしたり、ものを食べたりする人体外部との通過接点であ

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