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この国につけるクスリ 社会保障よもやま話

医療費の決着

東京福祉大学・大学院副学長 喜多村悦史

2014年2月1日号

 今年4月から実施予定の診療報酬の改定幅が、「0.1%の引き上げ」で政治決着した。評価点は80点といったところか。 ボクの意見が読者諸賢と完全一致しているとは思っていない。不愉快な読後感をお持ちになられる方もいらっしゃるだろうと思いつつも、信じるところを述べることをお許しいただきたい。 ご案内のように、ここでの診療報酬とは、公的医療保険の診療行為に関する公定価格であり、保険取り扱いに関しての病院、診療所、薬局の受取金額の計算基礎になるものである。 次に、診療報酬は、医師などの技術料に相当する「本体部分」と薬や医療材料の価格である「薬価部分」に分解される。今回は、本体部分がプラス0.1%であり、薬価部分は▲1.36%だった。そしてこれに消費税率引上げに伴う特別措置のプラス1.35%が加わり、全体でプラス0.1%の結果になったわけである。 自民党の厚労族議員は、...  今年4月から実施予定の診療報酬の改定幅が、「0.1%の引き上げ」で政治決着した。評価点は80点といったところか。 ボクの意見が読者諸賢と完全一致しているとは思っていない。不愉快な読後感をお持ちになられる方もいらっしゃるだろうと思いつつも、信じるところを述べることをお許しいただきたい。 ご案内のように、ここでの診療報酬とは、公的医療保険の診療行為に関する公定価格であり、保険取り扱いに関しての病院、診療所、薬局の受取金額の計算基礎になるものである。 次に、診療報酬は、医師などの技術料に相当する「本体部分」と薬や医療材料の価格である「薬価部分」に分解される。今回は、本体部分がプラス0.1%であり、薬価部分は▲1.36%だった。そしてこれに消費税率引上げに伴う特別措置のプラス1.35%が加わり、全体でプラス0.1%の結果になったわけである。 自民党の厚労族議員は、全

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