2年のモラトリアムで「日本版HTA」はどこへ行く
英独などの制度改革を薮睨み
2014年1月15日号
実に日本的な手順を踏んでいると言えるだろう。
昨年12月25日、中央社会保険医療協議会・費用対効果評価専門部会は年内最後の会合で、14年度診療報酬・薬価改定での医療技術評価(HTA)の試行導入を見送ることを確認した。12年5月に部会の初会合を開いた当初、14年度改定での試行導入を掲げた厚生労働省保険局医療課だったが、結論を2年先送りすることで落ち着いた。
とはいえ、試行導入の見送りは、部会の議事運営に思いのほか苦心させられた医療課にとっても、議論の推移を見守ってきた業界関係者にとっても、既定路線だったと言ってよいだろう。この1年半の部会を振り返っても、「日本版HTA」の創設を前向きに捉える建設的な意見など皆無で、お世辞にも「議論を尽くした」とは言えない。
12年5月当初、医療課は、「12年度中に試行的評価のあり方を含めた論点の整理を秋頃までに行う」...
実に日本的な手順を踏んでいると言えるだろう。
昨年12月25日、中央社会保険医療協議会・費用対効果評価専門部会は年内最後の会合で、14年度診療報酬・薬価改定での医療技術評価(HTA)の試行導入を見送ることを確認した。12年5月に部会の初会合を開いた当初、14年度改定での試行導入を掲げた厚生労働省保険局医療課だったが、結論を2年先送りすることで落ち着いた。
とはいえ、試行導入の見送りは、部会の議事運営に思いのほか苦心させられた医療課にとっても、議論の推移を見守ってきた業界関係者にとっても、既定路線だったと言ってよいだろう。この1年半の部会を振り返っても、「日本版HTA」の創設を前向きに捉える建設的な意見など皆無で、お世辞にも「議論を尽くした」とは言えない。
12年5月当初、医療課は、「12年度中に試行的評価のあり方を含めた論点の整理を秋頃までに行う」と、
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