医薬経済オンライン

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調剤ひとり負けで日薬「お家騒動」へ

配分比率守れど、手当は不十分

2014年1月15日号

腹を据えられるか、理論派の山本氏(左)行動派の児玉氏だが…(右) 医薬分業へのバッシングが勢いを増すなか決まった14年度の診療報酬改定率。消費税増税への補填を除くと、実質1.26%のマイナス改定だ。ただ、増税3%分の対応費1.36%を加えると0.1%のプラス改定に早変わりする。実際はマイナスだが見掛け上はプラス。引き下げを求めた官邸サイド(財務省)と引き上げを主張した業界サイド(三師会、厚労族)の双方の顔を絶妙に立てた〝見事〟な改定率だ。調剤に関しても医科、歯科と公平な按分率である「1:1.1:0.3」を死守した格好で、分業バッシングを凌いだとされる。日本薬剤師会は「感謝」のコメントを発表するほどだ。  しかし、詳細に分析すると、そうでもない。従来、技術料本体の引き上げ財源とされてきた薬価引き下げ分が、今改定では技術料に充てられなくなった関係で、薬剤費... 腹を据えられるか、理論派の山本氏(左)行動派の児玉氏だが…(右) 医薬分業へのバッシングが勢いを増すなか決まった14年度の診療報酬改定率。消費税増税への補填を除くと、実質1.26%のマイナス改定だ。ただ、増税3%分の対応費1.36%を加えると0.1%のプラス改定に早変わりする。実際はマイナスだが見掛け上はプラス。引き下げを求めた官邸サイド(財務省)と引き上げを主張した業界サイド(三師会、厚労族)の双方の顔を絶妙に立てた〝見事〟な改定率だ。調剤に関しても医科、歯科と公平な按分率である「1:1.1:0.3」を死守した格好で、分業バッシングを凌いだとされる。日本薬剤師会は「感謝」のコメントを発表するほどだ。  しかし、詳細に分析すると、そうでもない。従来、技術料本体の引き上げ財源とされてきた薬価引き下げ分が、今改定では技術料に充てられなくなった関係で、薬剤費が7

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