メーカー苦境で「ＣＳＯ興隆期」到来

迫り来る「欧米並み」の環境

2014年1月15日号

　事業構造改革という名目で、コスト削減や業務効率化など危急の課題が、内外資問わず製薬企業に突き付けられている。一方、同じ医薬品業界で活動するＣＳＯ（医薬品販売業務受託企業）は、興隆期を迎えている。　ＣＳＯビジネスが海外から日本に上陸して15年が経過した。当初のＣＳＯビジネスは製薬企業の人脈に支えられ、活用する企業も一部に限られていた。だが、医薬品業界はグローバル規模でのコスト競争に晒されるなど、取り巻く環境が激変し、ようやく外注文化が根付き始めた。「派遣ＭＲ」のレッテルを張られながらも、医薬品業界で市民権を獲得したＣＳＯが、製薬企業の戦略的オプションのひとつとなっている。「本当の意味で日本の製薬企業はまだ厳しくない。余裕がある」　先行する欧米のＣＳＯビジネスに造詣の深い関係者は、4年半ほど前に、繰り返し現状を嘆いていた。製薬企業のＣＳＯ... 　事業構造改革という名目で、コスト削減や業務効率化など危急の課題が、内外資問わず製薬企業に突き付けられている。一方、同じ医薬品業界で活動するＣＳＯ（医薬品販売業務受託企業）は、興隆期を迎えている。　ＣＳＯビジネスが海外から日本に上陸して15年が経過した。当初のＣＳＯビジネスは製薬企業の人脈に支えられ、活用する企業も一部に限られていた。だが、医薬品業界はグローバル規模でのコスト競争に晒されるなど、取り巻く環境が激変し、ようやく外注文化が根付き始めた。「派遣ＭＲ」のレッテルを張られながらも、医薬品業界で市民権を獲得したＣＳＯが、製薬企業の戦略的オプションのひとつとなっている。「本当の意味で日本の製薬企業はまだ厳しくない。余裕がある」　先行する欧米のＣＳＯビジネスに造詣の深い関係者は、4年半ほど前に、繰り返し現状を嘆いていた。製薬企業のＣＳＯの

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