時流遡航
電脳社会回想録〜その光と翳
第19回
ジャーナリスト 本田成親
2014年1月15日号
往時の穴吹史士さん 国内でもコンピュータ通信網がそれなりに普及し、「パソコン通信」という概念が漸次「インターネット」という新概念に移り始めたのは、前世紀も終わり間近な頃のことだった。この時代になると一般社会でもコンピュータによる情報通信の重要性が徐々に理解されるようになってきていた。ただマスメディア界では、なおその種の通信機能に対する評価は今ひとつの状況だった。そして、私の身辺でたまたまインターネットに絡む新展開が起こったのは、そんな状況下にあった97年末のことである。 さらに話は90年代初頭にまで遡るが、私には穴吹史士さんという朝日新聞社会部の著名な記者との出会いがあった。その出会いが縁となり、それ以降、何かと一緒に仕事をさせてもらう機会に恵まれた。私のもともとの専門分野は数理科学系だったので、穴吹さんと出会うまでは、朝日新聞社から依頼さ...
往時の穴吹史士さん 国内でもコンピュータ通信網がそれなりに普及し、「パソコン通信」という概念が漸次「インターネット」という新概念に移り始めたのは、前世紀も終わり間近な頃のことだった。この時代になると一般社会でもコンピュータによる情報通信の重要性が徐々に理解されるようになってきていた。ただマスメディア界では、なおその種の通信機能に対する評価は今ひとつの状況だった。そして、私の身辺でたまたまインターネットに絡む新展開が起こったのは、そんな状況下にあった97年末のことである。 さらに話は90年代初頭にまで遡るが、私には穴吹史士さんという朝日新聞社会部の著名な記者との出会いがあった。その出会いが縁となり、それ以降、何かと一緒に仕事をさせてもらう機会に恵まれた。私のもともとの専門分野は数理科学系だったので、穴吹さんと出会うまでは、朝日新聞社から依頼される
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