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OBSERVER

名郷直樹・武蔵国分寺公園クリニック院長

2014年1月1日号

 メーカーも学会も残念 ——ディオバン問題は年を越しても収まりそうにありません。臨床医としてどのように現状を見ていますか。 名郷 メーカーは儲かるクスリを売るのだから、臨床医はしっかり見ないといけない。論文データの捏造に歯止めをかけるのも重要だが、メーカーが都合のいいようなデータを出して、臨床医がそれを鵜呑みにして、患者に投与する現状も問題だ。ディオバン問題に関しては、京都府立医大と慈恵医科大の論文が出たときは、内容が杜撰すぎて、逆説的だが問題としては軽くなっていてよかった。高血圧治療薬は(ロサルタンとカプトプリルによる)ELITE「Ⅰ」「Ⅱ」試験で決着がついていた。それ以降も似たような結果しか出ずに、データが積み重なっていたのに……。なぜ、京都と慈恵のデータが出たときに高血圧学会は議論しなかったのか、残念でならない。 ——こ...  メーカーも学会も残念 ——ディオバン問題は年を越しても収まりそうにありません。臨床医としてどのように現状を見ていますか。 名郷 メーカーは儲かるクスリを売るのだから、臨床医はしっかり見ないといけない。論文データの捏造に歯止めをかけるのも重要だが、メーカーが都合のいいようなデータを出して、臨床医がそれを鵜呑みにして、患者に投与する現状も問題だ。ディオバン問題に関しては、京都府立医大と慈恵医科大の論文が出たときは、内容が杜撰すぎて、逆説的だが問題としては軽くなっていてよかった。高血圧治療薬は(ロサルタンとカプトプリルによる)ELITE「Ⅰ」「Ⅱ」試験で決着がついていた。それ以降も似たような結果しか出ずに、データが積み重なっていたのに……。なぜ、京都と慈恵のデータが出たときに高血圧学会は議論しなかったのか、残念でならない。 ——この問

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