医薬経済オンライン

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流れ変わった「元社員による改竄」

ディオバン問題、5大学報告が示す医師の関与

2014年1月1日号

 テレビ画面には、女性記者がノバルティスファーマの元社員の自宅を訪れ、呼び鈴を鳴らす姿が映し出されていた。 「私たちは、まずこの社員の自宅を訪ねましたが、行方がわかりませんでした」 昨年7月31日にNHKで放映された「クローズアップ現代」の「疑惑の薬〜論文データの闇〜」では、そんなナレーションが流れていた。ノバルティスの高血圧治療薬「ディオバン」(一般名=バルサルタン)に関連する医師主導型の臨床試験で、データ改竄が発覚したとき、改竄を行った人物として真っ先に疑われたのが、試験で統計解析を担当した元社員だった。 毎日新聞が2月にディオバンの臨床試験に対する不正疑惑を報じ、3月にノバルティスの元社員が統計解析者として試験に参加していたことが明らかになると、メディアは競って元社員の行方を追った。改竄したのは元社員に違いない。メディアに...  テレビ画面には、女性記者がノバルティスファーマの元社員の自宅を訪れ、呼び鈴を鳴らす姿が映し出されていた。 「私たちは、まずこの社員の自宅を訪ねましたが、行方がわかりませんでした」 昨年7月31日にNHKで放映された「クローズアップ現代」の「疑惑の薬〜論文データの闇〜」では、そんなナレーションが流れていた。ノバルティスの高血圧治療薬「ディオバン」(一般名=バルサルタン)に関連する医師主導型の臨床試験で、データ改竄が発覚したとき、改竄を行った人物として真っ先に疑われたのが、試験で統計解析を担当した元社員だった。 毎日新聞が2月にディオバンの臨床試験に対する不正疑惑を報じ、3月にノバルティスの元社員が統計解析者として試験に参加していたことが明らかになると、メディアは競って元社員の行方を追った。改竄したのは元社員に違いない。メディアに改竄

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