医薬経済オンライン

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武田はなぜ外国人社長を選んだのか

「次のトップ育成」に取り掛からなかった長谷川氏

2014年1月1日号

 武田薬品の経営トップの言動には押しなべて好意的な日本経済新聞も、さすがに違和感を禁じ得なかったらしい。およそ1ヵ月前の深夜に発表された同社のトップ交代内定の人事。同じ業界の俊才とはいえ、社長経験のないフランス人をコンサルティング会社からの推挙をもとに決めたとあって、同紙の解説記事も、大好きなグローバル経営論に則して事態を咀嚼するのが精一杯。姉妹紙の日経産業新聞で、長谷川閑史社長の決断を「宇宙人経営」「国際化へ232年目の賭け」と報じて、やんわりと懸念を表した。 もっとも、おそらくは社員が書き込んだのであろうネットの掲示板には「宇宙人より外国人のほうがマシ」ともあり、10年超に及ぶ長谷川政権への不満と諦念とわずかな期待とが、関係者の間に漂っていることを示唆している。 だが、自他ともに認める業界の盟主が、パテントクリフを乗り越えようとしただけな...  武田薬品の経営トップの言動には押しなべて好意的な日本経済新聞も、さすがに違和感を禁じ得なかったらしい。およそ1ヵ月前の深夜に発表された同社のトップ交代内定の人事。同じ業界の俊才とはいえ、社長経験のないフランス人をコンサルティング会社からの推挙をもとに決めたとあって、同紙の解説記事も、大好きなグローバル経営論に則して事態を咀嚼するのが精一杯。姉妹紙の日経産業新聞で、長谷川閑史社長の決断を「宇宙人経営」「国際化へ232年目の賭け」と報じて、やんわりと懸念を表した。 もっとも、おそらくは社員が書き込んだのであろうネットの掲示板には「宇宙人より外国人のほうがマシ」ともあり、10年超に及ぶ長谷川政権への不満と諦念とわずかな期待とが、関係者の間に漂っていることを示唆している。 だが、自他ともに認める業界の盟主が、パテントクリフを乗り越えようとしただけなの

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