海外時報
世界の医薬品市場は1兆ドルを突破
製薬産業を覆う「安定のなかの不安感」
2014年1月1日号
14年は、世界の医薬品市場が1兆ドルの大台に乗る歴史的な年になるだろう。 もっともこれは、以前の常識なら2年前に達成しているはずだった。年500億ドル規模の拡大基調が定着した08年以降の感覚でも昨年に届いているべき指標だが、13年の世界市場9650億ドルから大台に乗ると確実に予測できるほどには、回復したことも意味している。(図) IMSヘルスケアインフォマティックス研究所の世界市場展望によれば、過去2年のマーケット鈍化、とりわけ先進国市場が縮小(12年)、ゼロ成長(13年)から抜け出し、14〜15年は400億〜600億ドルと3段飛びで回復。17年には1.17兆〜1.2兆ドルに成長する。 アストラゼネカとブリストルマイヤーズスクイブが糖尿病新薬をドイツ市場から撤収するなど、欧州は薬剤費抑制策が続き、日本も薬価引き下げの年だ。それでも米国が引っ張って先進国市場は成長環境に戻る見...
14年は、世界の医薬品市場が1兆ドルの大台に乗る歴史的な年になるだろう。 もっともこれは、以前の常識なら2年前に達成しているはずだった。年500億ドル規模の拡大基調が定着した08年以降の感覚でも昨年に届いているべき指標だが、13年の世界市場9650億ドルから大台に乗ると確実に予測できるほどには、回復したことも意味している。(図) IMSヘルスケアインフォマティックス研究所の世界市場展望によれば、過去2年のマーケット鈍化、とりわけ先進国市場が縮小(12年)、ゼロ成長(13年)から抜け出し、14〜15年は400億〜600億ドルと3段飛びで回復。17年には1.17兆〜1.2兆ドルに成長する。 アストラゼネカとブリストルマイヤーズスクイブが糖尿病新薬をドイツ市場から撤収するなど、欧州は薬剤費抑制策が続き、日本も薬価引き下げの年だ。それでも米国が引っ張って先進国市場は成長環境に戻る見立
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録