医薬経済オンライン

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「CASE—J」に「ディオバン問題」の匂い

武田は逃げ切れるのか

2013年12月15日号

『CASE—J物語』(先端医学社)という1冊の本がある。降圧剤のアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤「カンデサルタン」(一般名)とカルシウム拮抗剤「アムロジピン」を比較した大規模臨床試験の経緯を詳述した本だが、このCASE—J試験に、武田薬品の社員が関わっていたことが判明。武田との利益相反問題が浮上している。 『CASE—J物語』を読むと、武田による資金提供が当初からあったことは記載されている。しかし、社員が試験に関わっていたことには触れられていない。08年に米心臓協会誌『ハイパーテンション』に掲載された論文を見ても、武田が資金提供したことは書かれているが、社員の関わりは未記載となっている。ノバルティスファーマの元社員が関与していたことで問題となった、降圧剤「ディオバン」の大規模臨床試験と似た構図で、製薬企業の社員の関わりが意図的に伏せられた疑いがあ... 『CASE—J物語』(先端医学社)という1冊の本がある。降圧剤のアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤「カンデサルタン」(一般名)とカルシウム拮抗剤「アムロジピン」を比較した大規模臨床試験の経緯を詳述した本だが、このCASE—J試験に、武田薬品の社員が関わっていたことが判明。武田との利益相反問題が浮上している。 『CASE—J物語』を読むと、武田による資金提供が当初からあったことは記載されている。しかし、社員が試験に関わっていたことには触れられていない。08年に米心臓協会誌『ハイパーテンション』に掲載された論文を見ても、武田が資金提供したことは書かれているが、社員の関わりは未記載となっている。ノバルティスファーマの元社員が関与していたことで問題となった、降圧剤「ディオバン」の大規模臨床試験と似た構図で、製薬企業の社員の関わりが意図的に伏せられた疑いがある

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