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OBSERVER

赤瀬朋秀・日本経済大学大学院経営学研究科教授

2013年12月15日号

コスト視点でチーム医療に──大手調剤チェーンは薬価差益を得ていると批判があります。赤瀬 病院でも薬局でも薬価差益が取れるうちは1円でも欲しい。だが薬価差益依存型の経営は限界に来ている。未妥結・仮納入など流通上の問題が徐々に解決に向かっている。大手医薬品卸によれば、顧客側に意識の変化があり価格交渉にも変化の兆しが見えるという。──どんな変化ですか。赤瀬 例えば配送回数を減らす試みがある。医療機関は頻回配送を求めない代わりに医薬品の価格を下げてもらう。ただし追加発注には配送単価を出来高で払う。非常にスマートなのは「配送コストを卸側が削減するのに協力するから値下げを」と交渉ができ、互いに利点がある。とくに病院・薬局から卸の営業拠点が近い場合、有効なスキームだ。従来と異なる交渉を考える動きが活発になると、薬価差益を求めて「値段を下げろ」という高圧的な... コスト視点でチーム医療に──大手調剤チェーンは薬価差益を得ていると批判があります。赤瀬 病院でも薬局でも薬価差益が取れるうちは1円でも欲しい。だが薬価差益依存型の経営は限界に来ている。未妥結・仮納入など流通上の問題が徐々に解決に向かっている。大手医薬品卸によれば、顧客側に意識の変化があり価格交渉にも変化の兆しが見えるという。──どんな変化ですか。赤瀬 例えば配送回数を減らす試みがある。医療機関は頻回配送を求めない代わりに医薬品の価格を下げてもらう。ただし追加発注には配送単価を出来高で払う。非常にスマートなのは「配送コストを卸側が削減するのに協力するから値下げを」と交渉ができ、互いに利点がある。とくに病院・薬局から卸の営業拠点が近い場合、有効なスキームだ。従来と異なる交渉を考える動きが活発になると、薬価差益を求めて「値段を下げろ」という高圧的な交

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