医薬経済オンライン

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「地雷だらけ」の14年度薬価改革

知らぬ間に追い込まれた製薬業界

(株)薬新 井高恭彦

2013年12月15日号

 14年度薬価制度改革の輪郭が見えてきた。「試行」なのか、「制度化」なのか、まだはっきりしないが、新薬創出加算は12月10日時点で少なくとも現行ルールのまま「継続」する方向になっている。長期収載品の「特例的な引き下げ」も後発品使用促進の政府目標を踏まえて淡々とルール化される見通しだ。世界に先駆けて日本で承認を得た医薬品の加算、いわゆる「世界先駆け加算」も当初の業界提案と比較して、かなり対象を絞り込んだ形ではあるが実現しそうだ。しかし、よく見ると「地雷」がそこかしこに埋まっている。  新薬創出加算について厚生労働省は「制度化」を提案した。業界はこれまで「本格導入・恒久化」を訴えてきたが、これと「制度化」の違いはどこにあるのか。いわゆる“霞が関文学”に、翻弄されないためにも、一度整理しておく必要がある。厚労省の言う「制度化」は、業界の言...  14年度薬価制度改革の輪郭が見えてきた。「試行」なのか、「制度化」なのか、まだはっきりしないが、新薬創出加算は12月10日時点で少なくとも現行ルールのまま「継続」する方向になっている。長期収載品の「特例的な引き下げ」も後発品使用促進の政府目標を踏まえて淡々とルール化される見通しだ。世界に先駆けて日本で承認を得た医薬品の加算、いわゆる「世界先駆け加算」も当初の業界提案と比較して、かなり対象を絞り込んだ形ではあるが実現しそうだ。しかし、よく見ると「地雷」がそこかしこに埋まっている。  新薬創出加算について厚生労働省は「制度化」を提案した。業界はこれまで「本格導入・恒久化」を訴えてきたが、これと「制度化」の違いはどこにあるのか。いわゆる“霞が関文学”に、翻弄されないためにも、一度整理しておく必要がある。厚労省の言う「制度化」は、業界の言う「

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