医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

医薬事業収益悪化で目算狂うヤクルト

ダノン対策に忙殺され回復の道険し

2013年12月15日号

 今年9月に武田薬品のCFO(最高財務責任者)に就くや早速、リストラに敏腕を発揮し始めたフランソワ・ロジェ氏の活躍を前に、他人事とはいえ、心中穏やかでないのがヤクルト本社の堀澄也会長兼CEOをはじめとする現経営陣ではなかろうか。サノフィやダノンでマネジメント経験を積んだロジェ氏が見せるフレンチ流の圧迫経営が、再び「わが筆頭株主」より降りかかってくる可能性が依然として否定できないからだ。  12年5月以降、最大の懸案だったダノンが求めるヤクルト本社株の買い増し問題は、丁々発止の交渉の末、13年4月に事業提携を解消することで双方が合意した。ヤクルト本社はとりあえず「経営の自主独立」(根岸孝成社長)を保つことに成功した。しかし同時に、両社間で「20%を上限にする」と定めていたダノンのヤクルト本社への出資比率引き上げ制限も白紙になったため、ダノンにその気...  今年9月に武田薬品のCFO(最高財務責任者)に就くや早速、リストラに敏腕を発揮し始めたフランソワ・ロジェ氏の活躍を前に、他人事とはいえ、心中穏やかでないのがヤクルト本社の堀澄也会長兼CEOをはじめとする現経営陣ではなかろうか。サノフィやダノンでマネジメント経験を積んだロジェ氏が見せるフレンチ流の圧迫経営が、再び「わが筆頭株主」より降りかかってくる可能性が依然として否定できないからだ。  12年5月以降、最大の懸案だったダノンが求めるヤクルト本社株の買い増し問題は、丁々発止の交渉の末、13年4月に事業提携を解消することで双方が合意した。ヤクルト本社はとりあえず「経営の自主独立」(根岸孝成社長)を保つことに成功した。しかし同時に、両社間で「20%を上限にする」と定めていたダノンのヤクルト本社への出資比率引き上げ制限も白紙になったため、ダノンにその気が

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence