眺望「医薬街道」
日医の「自縄自縛」は続いている
近藤正觀
2013年12月15日号
13年12月6日の中央社会保険医療協議会総会に、14年診療報酬改定に関して、「勤務医の負担軽減等について」が示された。病院勤務医の勤務条件が過酷だと言われて久しい。医師28万人中18万人が勤務医である現状では勤務医を考慮せずして日本の医療は語れない。だが、この勤務医の労働条件は我われが思っている以上に「過酷」である。現代では「医業」はサービス業のひとつとして位置づけられ国民も医療サービスを当然の如く受ける。他方、日本医師会の幹部は医師が増加し過当競争化するのを極端に恐れる。結果、医師不足は解消されず、勤務医も増員されないというのが昨今の状況だ。 6日に示された資料では、14年改定で「勤務医の負担軽減及び処遇の改善に資する」ためとした各種加算などによる改善も、医師の処遇はほとんど変わっていない。交代勤務制の導入や当直翌日の通常勤務も改善していないのだ...
13年12月6日の中央社会保険医療協議会総会に、14年診療報酬改定に関して、「勤務医の負担軽減等について」が示された。病院勤務医の勤務条件が過酷だと言われて久しい。医師28万人中18万人が勤務医である現状では勤務医を考慮せずして日本の医療は語れない。だが、この勤務医の労働条件は我われが思っている以上に「過酷」である。現代では「医業」はサービス業のひとつとして位置づけられ国民も医療サービスを当然の如く受ける。他方、日本医師会の幹部は医師が増加し過当競争化するのを極端に恐れる。結果、医師不足は解消されず、勤務医も増員されないというのが昨今の状況だ。 6日に示された資料では、14年改定で「勤務医の負担軽減及び処遇の改善に資する」ためとした各種加算などによる改善も、医師の処遇はほとんど変わっていない。交代勤務制の導入や当直翌日の通常勤務も改善していないのだ。改
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